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粘着の技術とその歴史

主催 一般社団法人日本接着学会
 接着剤の歴史は古く、紀元前に天然アスファルト、ニカワ、漆(ウルシの樹液)、デンプンが使われて、その後、粘着剤が開発されますが、まだ160年程度の浅い歴史です。粘着剤としては、はじめに「絆創膏」が使われはじめ、当時は薬草等を混ぜて傷口に貼り付けたそうです。現在では、エレクトロニクス分野、自動車・鉄道分野、建築分野や日用雑貨等幅広く用いられていますが、化学の進歩に伴い有機溶剤を多量に用いた加工や、リサイクルが困難な耐性フィルム基材が製品として製造されています。しかしながら、今後は環境配慮を検討すべき研究開発が数多く必要となり、これには歴史的な知見が必要です。歴史とは過去の出来事や経緯を知ることだけではなく、過去の天然系から現在の合成(化学の進歩)系までの「道しるべ」であり、研究開発の基本的な知識を得るための重要事項です。
本講演では、アクリル系粘着剤の歴史をはじめとし、スチレン-イソプレンブロック共重合体(SIS)SISSISSISの技術動向や添加剤の性能と歴史や経緯を含めた内容をご講演頂きます。皆様の積極的な参加をお待ち申し上げます。

プログラム
13:00~13:50 アクリル粘着技術とその歴史      中壽賀 章 氏(元 積水化学工業㈱)
 アクリル粘着剤は、戦後からその耐酸化性、透明性、耐候性を生かし、時代ニーズに対応しながら多くの製品に活用されてきた。戦後から2000年までに出願された特許をベースとして、技術のトレンドと市場開拓の歴史を解説する。

14:00~14:50 SIS系粘着剤の動向と歴史        橋本 貞治 氏(日本ゼオン㈱)
 SISは、1960年代に生み出されたスチレン系ブロックポリマーの一つで、その柔らかさや優れた伸縮性から天然ゴムに替わるゴム系粘着剤のベースエラストマーとして発展してきた。熱可塑性を活かしたホットメルト粘着剤として主に工業用テープや粘着ラベルとして広く普及した。SIS系粘着剤の歴史の中で重要な構造因子の制御技術や長年の課題や取り組み年代別で解説し、最近の開発動向について紹介する。

15:00~15:50 タッキファイヤーの性質と歴史     中谷  隆 氏(荒川化学工業(株))
 タッキファイヤー(粘着付与樹脂)は粘接着剤の重要な成分の一つである。古くは松の樹液から得られるロジンが用いられ、テルペン類や石油留分を重合して得られるテルペン樹脂や石油樹脂も用いられる。時代のニーズや化学技術の進歩に従い、淡色で安定性に優れた水添系樹脂や、脱有機溶剤に貢献するエマルジョン型も一般的に用いられている。本講演では各種タッキファイヤーの説明と最近の開発動向について紹介する。

16:00~16:50 接着・粘着剤表面の走査プローブ顕微鏡(SPM)技術による総合評価  
                            生井 勝康 氏(㈱三井化学分析センター)
 各種材料の接着性、密着性に関して、例えば、最表面に接着を阻害するような層が数nmでも形成されると、接着不良などの不具合が見られる。しかし、このような場合には、IRやXPSなどの従来手法によるアプローチでは違いが見られないことがほとんどで、極微小領域での表面の理解が必要になってくる。
本講演では、走査プローブ顕微鏡(SPM)を用いた表面物性評価技術を中心に、実際の評価事例を紹介する。また、AFM-IRなどの他の手法を組み合わせた総合解析事例についても紹介する。

参 加 費 当会正会員は無論のこと法人会員企業に所属されている方は全て会員参加費としてお取り扱い
     致します。
          会   員 20,000円 (消費税含)
          非 会 員 30,000円 (消費税含)
          優待券使用 10,000 円 (消費税含)
          (優待券ご利用の場合は、別途事務局まで優待券を郵送して下さい。優待券は法人会員
          にすでに配布しております。)
     注)講師、その他にやむを得ない事情が生じた場合はプログラムに一部変更があるかも知れませんので、
       予めお含みおき下さい。
申込締切日 2021年2月3日(水)  
申込方法  日本接着学会ホームページ セミナー情報からお申し込み下さい。http://www.adhesion.or.jp/
      受付後、受付完了のメールが配信されます。オンライン参加のURL等は別途メールにてご連絡させて
      いただきます。
入金方法  参加費は現金書留または銀行にお振込下さい。
      銀行振込は 三菱UFJ銀行難波支店
            口座番号 普通3790895
            口座名義 日本接着学会事業委員会
      *振込手数料につきましては貴社にてご負担下さいますようお願い致します。
      *一度ご入金された参加費は返金いたしかねますので、あらかじめご了承下さい。
       なお、領収書は振込受領書をもってかえさせて頂きます。
連 絡 先 一般社団法人日本接着学会事務局 セミナー係
      〒556-0011 大阪市浪速区難波中3丁目9番地1(難波ビルディング)
      TEL:06-6634-8866  FAX: 06-6634-8867  E-mail: info-hnb@adhesion.or.jp

日 時 2021年2月10日(水)13:00~16:50
会 場 オンラインにて開催(ZOOM)

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