粘着研究会第160回(3月度)例会
謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、当研究会の運営に当たりましていろいろご協力、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、粘着研究会第160回例会を下記の通り開催いたすことになりました。お繰り合わせの上ご出席くださいますよう御案内申し上げます。敬具
プログラム
講師およびテーマ
13:30~14:30 グラフェン充填ポリオレフィンナノコンポジット(仮)
名古屋工業大学工学研究科 永田 謙二 氏
導電性高分子複合材料は、絶縁性である高分子に導電性を有する充填剤(例えば、カーボンブラックや炭素繊維等)が効果的に分散した材料であり、幾つかの応用分野で注目されている。導電性充填剤であるグラフェンを充填した単一高分子からなる複合材料に関する数多くの研究が報告されているが、マトリックスを2成分系した報告はあまりされていない。本講演では、グラフェンとポリエチレン/ポリプロピレンから構成される複合材料に関し、低いパーコレーション閾値を達成するための成形加工技術について報告する。
14:30~15:30 ナノスケール表面・界面における摩擦・接着の制御に向けて
電気通信大学大学院情報理工学研究科 佐々木 成朗 氏
微視的機械を稼働させる際の摩擦・接着現象を制御することは、省エネルギー問題をナノレベルから解決するために不可欠な課題である。本講演では、グラフェンで形成された表面・界面の摩擦・接着に関する微視的メカニズムを分子シミュレーションで解明する試みについて紹介する。特にグラフェン/フラーレン/グラフェン界面(分子ベアリング)の超潤滑、グラフェンシートの剥離・接着過程を中心に取り上げ、荷重、結晶方位、封入物分子種などの依存性を示し、動力学の制御への可能性を探る。
15:45~16:45 非対称スチレン系ブロック構造を有する高強度・高伸縮性材料の開発
日本ゼオン株式会社 小田 亮二 氏
熱可塑性ブロック共重合ポリマーであるスチレン - イソプレン - スチレン (Styrene-Isoprene-Styrene)ブロックポリマー(SIS、当社製品名クインタックR)を製造している。今回当社独自の非対称スチレン系ブロック構造導入により、今までにない特徴を有するSIS開発に成功した。この技術の特徴を活かした、高強度・高伸縮性材料の開発をはじめとした各用途での展開について紹介する。
参加申込はメールまたはWebでお申し込み下さい。
参加費 :粘着研究会会員 無料
日本接着学会会員 10,000円
一般 15,000円
学生 無料
参加費入金方法:下記銀行にお振込下さい。(手数料はご負担ください)
三菱東京UFJ銀行 春日町支店(店番:062)
普通口座 口座番号:1177253
口座名:ネンチヤクケンキユウカイ ハタノ ヤスノリ
連絡先:〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学大学院農学生命科学研究科
生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会 TEL :03-5841-5241
e-mail: psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp
日 時 | 2018年3月9日(金)13時30分~16時45分 |
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会 場 |
東京大学農学部 弥生講堂アネックス(地下鉄南北線東大前駅より 徒歩3分程度)(東京都文京区弥生1-1-1)http://www.a.u-tokyo.ac.jp/campus/overview.html#2 13:30~14:30 グラフェン充填ポリオレフィンナノコンポジット(仮) 名古屋工業大学工学研究科 永田 謙二 氏 14:30~15:30 ナノスケール表面・界面における摩擦・接着の制御に向けて 電気通信大学大学院情報理工学研究科 佐々木 成朗 氏 15:45~16:45 非対称スチレン系ブロック構造を有する高強度・高伸縮性材料の開発 日本ゼオン株式会社 小田 亮二 氏 |