粘着研究会第161回(5月度)例会
謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、当研究会の運営に当たりましていろいろご協力、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、粘着研究会第161回例会を下記の通り開催いたすことになりました。お繰り合わせの上ご出席くださいますよう御案内申し上げます。敬具
プログラム
13:30~14:30 「新しいリビングカチオン重合及びそれを用いた機能性材料の創成」
大阪大学 高分子合成化学研究室 青島 貞人 氏
我々はこれまで、分子量やその分布・末端やシークエンスの制御、様々な形態・機能を有するポリマーの創製へ向けて、カチオン重合における新しいリビング/制御重合系の開拓を行ってきた。本講演では最近の検討例を中心に、その開発戦略に関して説明する。また、それらの方法を用いてはじめて合成が可能になった、温度やpH等の刺激に応答するポリマーなどの機能性材料の創成例を概説する。
14:30~15:30 「新たなタイプの界面活性剤」
東京理科大学 工学部工業化学科 近藤 行成 氏
一分子内にフッ化炭素鎖と炭化水素鎖を有する界面活性剤、すなわちハイブリッド界面活性剤は、3,500 Pa・s の粘性を有する溶液を形成する。この値は、従来の界面活性剤から得られるそれの一桁大きい。また、アゾベンゼン骨格を有する界面活性剤は、光異性化する能力を有し、安定な乳化系を光により能動的に解乳化できるとともに、紫外光と可視光の照射により、溶液の粘性を可逆的に制御することができる。本講演では、当研究室で合成された、数種の新しい界面活性剤の機能について紹介させていただきます。
15:45~16:45 「粘着剤の糸引きについて:スケーリング・非線形動力学の視点から概観する」
早稲田大学 理工学術院 山崎 義弘 氏
粘着剤が伸張することにより生じる糸引き(糸曳き)は、テープ剥離・タック測定など様々な状況で観られる粘着特有の動的現象である。本講演では、スケーリング・非線形動力学の観点から糸引き挙動を概観し、粘着研究会産学協同研究で得られた知見も踏まえて、関連する先行研究をレビューする。特に、糸引きの出現条件、力学特性、動的挙動について、粘着剤の物性や使用した支持体・被着体の詳細に依らない考察がどこまで可能か(通用するか)を議論したい。
参加申込はメールまたはWebでお申し込み下さい。
参加費 :粘着研究会会員 無料
日本接着学会会員 ¥15,000
一般 ¥20,000
学生 無料
参加費入金方法:下記銀行にお振込下さい。(手数料はご負担ください)
三菱東京UFJ銀行 春日町支店(店番:062)
普通口座 口座番号:1177253
口座名:ネンチヤクケンキユウカイ ハタノ ヤスノリ
連絡先:〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学大学院農学生命科学研究科
生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会 TEL :03-5841-5241
e-mail: psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp
日 時 | 2018年5月11日(金)13時30分~16時45分 |
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会 場 |
東京大学 農学部 1号館8番教室(地下鉄南北線東大前駅より 徒歩3分程度)(東京都文京区弥生1-1-1)http://www.a.u-tokyo.ac.jp/campus/overview.html#2 13:30~14:30 「新しいリビングカチオン重合及びそれを用いた機能性材料の創成」 大阪大学 高分子合成化学研究室 青島 貞人 氏 14:30~15:30 「新たなタイプの界面活性剤」 東京理科大学 工学部工業化学科 近藤 行成 氏 15:45~16:45 「粘着剤の糸引きについて:スケーリング・非線形動力学の視点から概観する」 早稲田大学 理工学術院 山崎 義弘 氏 |