粘着研究会第162回(6月度)例会
謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、当研究会の運営に当たりましていろいろご協力、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、粘着研究会第162回例会を下記の通り開催いたすことになりました。お繰り合わせの上ご出席くださいますよう御案内申し上げます。敬具
プログラム
講師およびテーマ
13:30~14:30 「高分子アクリル系ブロック共重合体の合成と薄膜における自己組織化構造制御」
東京工業大学 早川晃鏡 氏
有機・高分子材料開発研究の醍醐味のひとつとして,物性機能の向上を目指した自己組織化構造の利用があります.多様な分子間相互作用を巧みに利用することで,究極的な低エネルギーで分子集合体の配列や配向,すなわち高次構造体の構造制御が可能となり,魅力的,且つ実用的な材料を生み出すことが期待されます.本講演では,次世代半導体微細加工技術のひとつである高分子ブロック共重合体リソグラフィ材料の開発を通した高分子アクリル系ブロック共重合体の合成と薄膜における自己組織化構造制御についてご紹介します.
14:30~15:30 「界面科学の基礎と界面活性剤」 千葉科学大学 山下裕司 氏
多くの身の回りの製品に含まれる界面活性剤。どうして界面活性剤は使用されるのか? その疑問をベースに、本講演では界面科学の基礎をはじめ基本的な界面活性剤の役割と性質、さらに実用面で重要な複数の界面活性剤の混合、共存物質との相互作用について解説します。
15:45~16:45 「両面粘着テープの特性評価」 兵庫県立大学 浦濱圭彬 氏
両面粘着テープは、接着剤と同様に、物と物を接合するための材料である。しかし、柔らかい粘弾性体を基材に均一に塗布した両面粘着テープは塗布厚さ・塗布精度・瞬間接着・応力緩和性等の接着剤には無い特徴を有している。そのため、接合用材料として産業界で広く用いられており、そのニーズは多岐にわたっている。顧客ニースに応えるため、種々の特性を持った、多くの商品が上市されている。今回、製造各社のご協力を得て、市販の両面粘着テープ40種類ほどの評価を行った。個々の測定値では無く、両面粘着テープ全体を1つのデータ群として整理した時、いくつかの興味深い知見が得られた。特に横軸を定速剥離、縦軸を定荷重剥離での測定結果をプロットすると、市販両面粘着テープは、特性の異なる幾つかの群に分類できた。またアクリルフォームテープの位置付けも明らかとなった。両面粘着テープ分類の新しい指標となる可能性が有るので、ご討議いただきたい。(本講演は、1月26日(金)に大阪会場で発表した内容を一部修正した。)
参加申込はメールまたはWebでお申し込み下さい。
参加費 : 粘着研究会会員 無料
日本接着学会会員 15,000円
一般 20,000円
学生 無料
参加費入金方法:下記銀行にお振込下さい。(手数料はご負担ください)
三菱東京UFJ銀行 春日町支店(店番:062)
普通口座 口座番号:1177253
口座名:ネンチヤクケンキユウカイ ハタノ ヤスノリ
連絡先:〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会 TEL :03-5841-5241
E-mail: psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp
日 時 | 2018年6月13日(水)13時30分~16時45分 |
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会 場 |
東京大学農学部 弥生講堂アネックス(地下鉄南北線東大前駅より 徒歩3分程度) (東京都文京区弥生1-1-1) http://www.a.u-tokyo.ac.jp/campus/overview.html#2 13:30~14:30 「高分子アクリル系ブロック共重合体の合成と薄膜における自己組織化構造制御」 東京工業大学 早川晃鏡 氏 14:30~15:30 「界面科学の基礎と界面活性剤」 千葉科学大学 山下裕司 氏 15:45~16:45 「両面粘着テープの特性評価」 兵庫県立大学 浦濱圭彬 氏 |