着研究会

粘着研究会 第191回(11月度)例会

日時
2023年11月10日(金) 13:30~16:45
会場
名古屋工業大学 2号館 0231講義室 又はweb(Zoom)

粘着研究会 第191回例会

 

 謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、当研究会の運営にご協力、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。さて、粘着研究会第191回例会を下記の通り開催致します。お繰り合わせの上ご出席くださいますよう御案内申し上げます。今回も会場での対面式とオンラインを同時開催致します。 

月 日 :2023年11月10日(金)

会 場 :名古屋工業大学 2号館 0231講義室 およびweb(Zoom)

時 間 :13時30分~16時45分
     



講師およびテーマ

第1講演 13:30~14:30   
高分子鎖の絡み合いがその力学強度やクレーズ発生に与える影響

岐阜大学 工学部 機械工学科 内藤 圭史氏

 高分子材料は分子鎖の絡み合いにより成り立っているため、その力学強度は絡み合いの影響を多大に受ける。この絡み合い(換言すれば分子量)と強度の関係に対しては、幾つかの予測モデルが存在するが、いずれも低分子量域において実測値との差異が大きい。そこで、我々は従来モデルで無視されていた事項を陽に考慮した新モデルを提案する。また講演の後半では、その発生に分子鎖の絡み合いが深く関わっている“クレーズ”を周期的に発生させる方法の基礎と応用について紹介する。
 

第2講演 14:30~15:30 ポリウレタン粘着剤

AGC株式会社 化学品カンパニー 企画部 材料開発室 機能ポリマーグループ 中村 牧人氏

 ポリウレタン粘着剤は、強粘着・再剥離性、粘着力の被着体選択性や良好な濡れ性、高透湿性など、その分子設計により様々な特性を発現することができる。AGC(株)はポリウレタン原料であるポリエーテルポリオールを製造開発しており、自社のポリオール技術を応用し様々なポリウレタン粘着剤を設計できる。本講演ではポリウレタン粘着剤の特性と、長時間皮膚に貼り付けた際、蒸れにくく、角質剥離量の小さい皮膚に優しいウェアラブルデバイス用粘着剤向けの開発品などを紹介する。

15:30~15:45 「コーヒー・ブレーク」

第3講演 15:45~16:45 光刺激や配向性を利用したアクリル高分子材料の力学特性制御

名古屋工業大学 大学院工学研究科 工学専攻 生命・応用化学系プログラム(しくみ領域) 信川 省吾氏

  本講演では、アゾベンゼンの光異性化や分子配向性を利用したアクリルやポリカーボネートなどのガラス状高分子の力学特性や引張靭性制御について紹介する。紫外光照射にともなうアゾベンゼンのtrans→cis異性化により、ガラス転移温度の低下(光可塑化)や脆性-延性転移が生じる。この光可塑化や脆性-延性転移のメカニズムを、自由体積や分子運動の観点から説明する。また、延伸により分子鎖を配向させると、延伸方向の引張靭性が向上することが明らかとなった。この靭性向上メカニズムについても解説する。
 

各講師の講演資料はこちらからダウンロードをお願いします


参加費

            粘着研究会会員    無料
            日本接着学会会員  15,000円
            一般        20,000円
            学生         無料

 

申し込み方法

会場参加WEB参加


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上記リンクによる申し込みにご不明な点等ございましたら、ご自身のお名前、所属、ご住所、ご連絡先(電話並びにe-mailアドレス)を明記の上、下記問い合わせ先までメールにてご連絡下さい。

 

問い合わせ先

東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
E-mail:psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp <psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp>
注意点:本例会で使用される配信動画は著作物であり、録音・録画を禁止いたします。

 

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