西部支部
西部支部令和4年度第2回講演会
- 日時
- 2023年3月16日(木) 14:00~17:25
- 会場
- 愛媛大学 総合情報メディアセンター メディアホール(愛媛大学城北キャンパス)
主催 一般社団法人 日本接着学会西部支部
西部支部主催の講演会を企画しました。講演会では、接着の科学から工学に関するお話を頂きます。是非、ご参加頂けますようよろしくお願いします。
日 時 2023年3月16日(木)14:00~17:25
会 場 愛媛大学 総合情報メディアセンター メディアホール(愛媛大学城北キャンパス)
プログラム
14:00~14:05 開催の挨拶 西部支部長 山本 智 氏(九州大学)
14:05~14:50 「溶液NMRを使って共重合組成と分子量の相関を調べる」
右手 浩一 氏(徳島大学)
接着剤・粘着剤を含む多くの高分子工業製品は,複数のモノマー単位からなる共重合体である。
共重合体のキャラクタリゼーションにおける一次構造パラメーターには,分子量・分子量分布の
ほか,共重合組成,モノマー連鎖,末端・分岐等の異種構造が含まれる。これらの解析と定量を
行ううえでNMRは一般的に有用であるが,特別な工夫なしにNMR測定を行えば,それぞれの構
造パラメーターに関する平均値が得られるだけである。広い分子量分布をもつ共重合体の挙動や
物性を理解するためには,平均値の情報だけでは十分といえない。本講演では,SEC-NMRなら
びにDOSYによる共重合体のキャラクタリゼーションについて平易に解説し,その特長ならびに
実用への展望を述べる。
14:50~15:35 「歯科接着の技術的特性と今後の課題」
坂本 猛 氏(YAMAKIN(株)、高知大学)
歯科においても接着は非常に重要であり、歯科用接着系材料はう蝕を削って除いた歯質とそれを
補填する修復物を固定するだけではなく、歯質の再感染を防ぎ、歯髄への刺激を防ぐ役割を担っ
ている。このような歯科接着の技術は独自の進化があり、例えば、臨床現場の接着では光重合は
可視光を多用することや修復物に対する接着システムの多様性などがある。本講演では、歯科接
着の技術的な独自性を紹介し、直面している課題を解説する。
15:35~15:50 休憩
15:50~16:35 「ジシクロペンタジエン樹脂を用いた新規材料開発」
岡部 拓也 氏(ナガセケムテックス(株))
ジシクロペンタジエン樹脂は、低粘度モノマーかつ、硬化物として高Tg・高靱性・低誘電率とい
った特徴を持つ熱硬化性樹脂である。従来、密閉系での成型用途に用いられてきたが、重合触媒
の改良によって大気下での取り扱いが容易となり、そのユニークな特徴を接着剤や複合材料向け
マトリックス材料へと展開することが可能となった。本講演ではジシクロペンタジエン樹脂の特
徴的な重合挙動や、接着剤・繊維複合材料への適用について、弊社における新規材料開発につい
て紹介する。
16:35~17:20 「機能性接着剤に向けた官能基含有植物由来モノマーの重合反応に関する研究」
佐藤 浩太郎 氏(東京工業大学)
近年、環境問題の見直しや循環型社会の形成が求められ、低環境負荷であることが期待される再
生可能な植物由来資源から高分子を得る研究が盛んに行われてきている。とくに、天然特有の分
子骨格を活用することで、石油由来高分子にない優れた性能や機能をもった高分子が期待され、
新しい粘・接着剤用の材料開発にも繋がると考えられる。本講演では、さまざまな植物由来ビニ
ルモノマーについて、これまでに行ってきた制御重合に関する研究成果について概説する。
17:20~17:25 閉会の挨拶
西部副支部長 田中 敬二 氏(九州大学)
参 加 費 会員・学生:無料、非会員:4,000円(消費税含む)
申 込 方 法 日本接着学会ホームページ セミナー情報からお申し込み下さい。
受付後、受付完了のメールが配信されます。
参加申込フォーム
入 金 方 法 参加費は下記銀行へ3月10日(金)までにお振込み下さい。
金融機関:ゆうちょ銀行
記 号 :17410 支 店:七四八支店
口座番号:普通 96027021
口座名義:一般社団法人日本接着学会西部支部
振込手数料につきましては貴社にてご負担くださいますようお願い致します。
一度ご入金された参加費は返金致しかねますので、あらかじめご了承下さい。
なお、領収書は振込受領書をもってかえさせて頂きます。
連 絡 先 : 愛媛大学大学院理工学研究科 井原栄治
〒790-8577愛媛県松山市文京町3
E-mail: info-sib@adhesion.or.jp(日本接着学会西部支部)