粘着研究会
粘着研究会 第187回(3月度)例会
- 日時
- 2023年3月3日(金) 13:30~16:50
- 会場
- オンライン開催(Zoom)
粘着研究会 第187回例会
謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、
さて、粘着研究会第187回例会を下記の通り開催致します。
講師およびテーマ
第1講演 13:30~14:30
「ゲルはミクロなスポンジか?」
横浜国立大学 環境情報研究院 教授 田中良巳 氏
ゲルは溶媒を含んだ高分子網目である;高分子と溶媒の化学種を定めたとしても,網目のサイズやその分布(不均一性)によってその性質は大きく変わる。本講演では,1) 粗密が大きく溶媒透過性の高い多糖ゲルで見いださた”横滑りは自由な吸着現象”を枕として紹介した後,2)完全相溶だが粘度の異なる2液体間(例えば水とエチレングリコール)でのゲルの溶媒置換において見いだされた時間的に非単調な体積変化現象について述べる。2)で扱う現象には,ゲル網目のミクロ性が本質的な意味をもつ。
第2講演 14:40~15:40
「生体接着材料の設計と医学応用」
物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 ポリマー・バイオ分野 田口哲志 氏
生体接着材料は、医療分野において生体組織間の吻合部における出血・浸出液漏出防止、肺からの空気漏れ防止等、外科手術後の創部を閉鎖・止血・被覆する際に使用され、これまで国内においても数種類が開発されている。これらの生体接着材料は一定の効果はあるものの、湿潤環境にある生体組織接着性や生体親和性に関する課題は解決されていない。そこで本講演では、湿潤環境において高い接着強度を示すと同時に生体親和性を有する生体組織接着ゲル、粒子、シートについて我々の行っている研究を紹介する。
第3講演 15:50~16:50
「ソフトな被着体からの粘着テープの剥離特性」
横浜国立大学 名誉教授 鈴木淳史 氏
固体からの粘着テープの剥離力は、素材間の粘着力や厚さ、剥離角度や速度など、素材の性質と剥離条件の諸因子に依存する。ソフトな素材からの剥離力も、同様の因子に依存することが期待されるが、固体との類似性や相違については十分理解されていない。本研究ではポリジメチルシロキサンからの市販粘着テープの剥離力を様々な剥離条件下で測定し、非定常剥離など固体とは異なる剥離パターンを発生させる諸因子について検討した。
参加費
粘着研究会会員 無料日本接着学会会員 15,000円
一般 20,000円
学生 無料
申し込み方法
お申し込みは、会員・非会員の明記、ご自身の お名前、所属、ご住所、ご連絡先(電話並びにe-mailアドレス)を明記の上、粘着研究会 事務局宛にメールにてご連絡下さい。
参加方法:オンライン参加(Zoom)
E-mail:psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp <psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp>
問い合わせ先
東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
E-mail:psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp <psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp>
注意点:本例会で使用される配信動画は著作物であり、録音・録画を禁止いたします。