着研究会

粘着研究会 第188回(5月度)例会

日時
2023年5月19日(金) 14:10~16:50
会場
東京大学農学部キャンパス 中島薫一郎記念ホール又はweb(Zoom)

粘着研究会 第188回例会

 

 謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、当研究会の運営にご協力、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。さて、粘着研究会第188回例会を下記の通り開催致します。お繰り合わせの上ご出席くださいますよう御案内申し上げます。なお、同日、13:30~14:00で総会が予定されています。総会の内容については別途案内しております。 (総会HP https://www.adhesion.or.jp/event/news/news_detail_1049.html
 

月 日 :2023年5月19日(金)

会 場 :東京大学農学部キャンパス 中島薫一郎記念ホールおよびweb(Zoom)

時 間 :14時10分~16時50分
     



講師およびテーマ

第1講演 14:10~14:30
  NMRを用いた粘着剤中の微量官能基の反応性とその運動

                         リンテック株式会社 研究所 新素材研究部 杉崎俊夫 氏

 アクリル系粘着剤の主成分であるアクリル酸エステル共重合体は、数種のモノマーと組み合わせることで設計の自由度が大きく、架橋剤としての多官能イソシアナート系化合物の添加量、或いは共重合体に導入する官能基モノマー量を調整することより、粘着剤の物性(凝集力,タック,粘着力等)を制御している。しかしながらアクリル酸エステル共重合体に導入した水酸基と、イソシアナート基を有する架橋剤との反応性は、塗布時に用いる溶媒中の水分や空気中の水分とも反応すると考えられているため、詳細な反応性を求める事が困難とされていた。ここではNMRを用いて水酸基とイソシアナート基の反応性を求めると共に、分子運動性と物性との相関性を検討した。

第2講演 14:40~15:40 表面処理の考え方と最近の検討事例紹介

岐阜大学大学院 自然科学技術研究科 物質・ものづくり工学専攻 兼任:Guコンポジット研究センター 高橋 紳矢 氏

 粘・接着のための表面処理の考え方を界面化学的視点から解説した後、演者らによる最近の検討事例二種を紹介する。一例目は微粒子を埋め込んだメソポーラス複合素材の特異ぬれ性、二例目はマイクロバブル処理を利用したカーボンファイバー/樹脂界面の改質について紹介する。

第3講演 15:50~16:50 粘着剤-シリコンウェハ間の剥離現象の分子動力学解析

                  リンテック株式会社 研究所 製品研究部プロセス開発室 岩方 裕一 氏

 アクリル系粘着テープに対してSiウェハの最表面(Siの酸化膜)を被着体とし、密度汎関数計算から被着体と粘着剤の間に働く力とエネルギーを計算し,分子動力学計算に必要な相互作用パラメータを求め、粘着剤の分子量を変えて分子動力学剥離シミュレーションを実施した.その結果、異なる表面粗さを持つ被着体に貼付した粘着剤の剥離計算では、分子量と表面粗さが大きな系ほど剥離に要するエネルギーが大きくなり、剥離応力の最大値は粘着剤と被着体の接合状態により異なる値を得た.本報では剥離時に被着体と接合状態にある粘着剤分子を、被着体から粘着剤が剥離する過程を詳細に説明する。

 

講演資料はこちらからダウンロードをお願いいたします。
 

参加費

            粘着研究会会員    無料
            日本接着学会会員  15,000円
            一般        20,000円
            学生         無料

 

申し込み方法

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問い合わせ先

東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
E-mail:psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp <psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp>
注意点:本例会で使用される配信動画は著作物であり、録音・録画を禁止いたします。

 

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