接着界面科学研究会PartⅧ第7回例会～接着界面科学シンポジウム～

シンポジウムの主旨、内容

　今回の接着界面科学研究会例会は、5年前より恒例となっております接着界面に関わる若手研究者・技術者のスキルアップに主眼をおいた接着界面科学シンポジウムを企画いたしました。接着・界面に関係する分野でご活躍の研究者の方々より3件のご講演とともに次世代の本分野を支える若手研究者のポスター発表会(双方向のフリーディスカッション)を開催いたします。接着界面科学研究会の発展に向け、活発な意見交換の場として活用いただきたく、宜しくお願い致します。
※    Covid-19の感染状況によっては、例会をすべてオンラインで開催する場合もございます。
予め、ご承知おき下さい。

プログラム

13:00～13:05　はじめに（委員長挨拶）　　　　　　    　　　 岐阜大学大学院　  高橋  紳矢

＜キーノート講演＞
13:05～14:05 「動的界面材料～界面を制御する！界面で制御する！」関西大学   宮田  隆志 氏
　材料の表面や界面はバルクと異なるエネルギー状態にあるため，その構造や物性は複雑でユニークである。われわれは，界面科学の基礎に基づき，様々な高分子膜やフィルム，粒子，ゲルなどに動的構造を導入した動的界面材料を設計し，医療・環境・エネルギー分野への応用を試みてきた。本講演では，筆者らが設計してきた動的構造を有する粒子や薄膜などの動的界面材料について紹介する。

＜リーディング講演１＞
14:05～14:50 「粉の魅力を活かす粉体技術」　　　　　　　　　　　岐阜大学   高井　千加 氏
　私たちの身の回りでは多くの粉が活躍している。魅力的な粉をつくる、その分散凝集挙動をしらべる、そして機能性材料としてつかうことに着目してきた。特に、ナノサイズの小さな孔を持つ中空粒子の魅力やその作り方、ナノ粒子の分散凝集挙動に影響を与える表面処理とその評価手法、そしてこれらを樹脂と複合化した際に引き出される機能性について、紹介する。

14:50～15:00  休憩

＜リーディング講演２＞
15:00～15:45 「接着界面における高分子鎖ダイナミクスの可視化」　九州大学   盛満  裕真 氏
　接着材料の設計において、界面描像の理解は重要である。例えば、界面への高分子鎖吸着機構は、高分子を主剤とする接着剤の界面凝集状態を決定する重要因子であると考えられる。また、剝離特性は、界面吸着鎖の熱運動と強く関係すると考えられる。演者らは、原子間力顕微鏡を用い、実空間における分子レベルでの界面描像の可視化に取り組んでいる。本発表では、界面における分子鎖吸着機構と吸着鎖の熱運動について紹介する。

＜若手ポスター発表＞ 
15:45～17:00　ポスタープレビュー ＆ポスター発表（詳細が決まり次第アップ致します）

P1　フッ素樹脂に接着できる粘着テープ
　　〇緒方　雄大（積水化学工業株式会社　開発研究所　先端技術センター）
P2　リサイクル炭素繊維の特性に応じた再利用方法の検討
　　〇 久門勇貴　1・山崎勇之介 1・入澤寿平 2・島袋出 2・山本哲也 1（名大院工1, 岐阜大院自然科技2）
P3　リサイクル炭素繊維の樹脂残渣が複合材料に及ぼす影響
　　〇 鷲見洋海・島袋出・久門勇貴・高橋紳矢・武野明義・入澤寿平（岐阜大院自然科技）
P4　プラズマ処理により接着性を向上させたフッ素樹脂とCu薄膜の接着メカニズム解明に向けた界面分析
　　○才津良太1，今嶋 航世1，西野 実沙1，小玉 拓海1，孫 栄硯1，山村 和也1，大久保雄司1（1大阪大学 大学院工学研究科）
P5　動的分子結合サイトを有する温度応答性ゲル微粒子の設計
　　○藤井 悠斗1，河村 暁文1, 2，宮田 隆志1, 2（関西大化学生命工1，関西大ORDIST2）　
P6　シリコンウエハー界面におけるポリスチレンの接着特性
　　○江頭麗稀1，種子田英伸2，阿部建樹2，田中敬二2（1九州大学 大学院工学府，2九州大学次世代接着技術研究センター）
P7　シリコンウエハー界面におけるポリスチレン鎖の流動挙動
　　○佐伯慎太郎1，種子田英伸2，阿部建樹2，田中敬二2（1九州大学 大学院工学府，2九州大学次世代接着技術研究センター）
（追加参加があれば随時アップ致します）

参加費

接着界面科学研究会員：無　料
日本接着学会正会員：11,000円
　　　　　　非会員：19,800円
　　　　　　　学生： 2,200円
　　　　　　発表者：　無　料

問合せ先

 一般社団法人日本接着学会「接着界面科学研究会PartⅧ第７回例会」係
 大阪市浪速区難波中3丁目9-1（難波ビルディング）
 TEL０６－６６３４－８８６６
 FAX０６－６６３４－８８６７
 E-mail　info-hnb@adhesion.or.jp
 

お申込はこちら

正会員・研究会会員

法人会員・研究会会員（法人）・発表者・非会員