着研究会

粘着研究会 第203回(11月度)例会

日時
2025年11月25日(火) 13時30分~17時05分
会場
名古屋工業大学 1号館1F 0113室およびweb(Zoom)

粘着研究会 第203回例会

 

 謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、当研究会の運営にご協力、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。さて、粘着研究会第203回例会を下記の通り開催致します。

 今回の第202回例会におきましては,通常の講演に加え日本接着学会中部支部の若手の会でご活躍しております先生方に,研究室のご紹介およびご自身の研究課題をご紹介頂くコラボレーションを企画を致しました。

 会場とウェブのハイブリッド開催となりますが,例会終了後には名刺交換会も予定しておりますので,是非会場でのご参加をお待ちしております。


 

月 日 :2025年11月25日(火)

会 場 :名古屋工業大学 1号館1F 0113室およびweb(Zoom)

時 間 :13時30分~17時05分


     

講師およびテーマ

第1講演 

13:30~14:45  日本接着学会 中部支部 若手の会コラボレーション企画
                       「中部支部若手交流会の活動紹介と先生方の研究内容紹介」

 

「微粒子分散のチカラ」                

中部大学 工学部 応用化学科 守谷(森棟)せいら 氏  

 
 高分子系複合材料は,高分子に対して添加する「モノ」の量だけでなく,そのサイズや表面化学構造などによって,構造・物性がガラリと変わる。これまで当研究室では,ナノサイズの微粒子から比較的大きな粒子に至るまで,さまざまな「モノ」を用いて高分子系複合材料に関する研究を進めてきた。本講演では,ナノサイズの微粒子を添加した高分子系ナノ複合材料を中心に,最近の研究例などを含めて研究紹介を行う。

                 

               
「配位高分子の構造に着目した固体潤滑材料の開発」 

           名古屋工業大学 大学院 工学研究科 工学専攻 生命・応用化学系プログラム   江口  裕 氏

 
 配位子と金属イオンから形成される配位高分子は、構造設計において高い自由度を有する有機-無機ハイブリッド材料である。我々は層状結晶構造を有する配位高分子が固体潤滑性を発現することを見出し、その構造-物性相関を明らかにするとともに、高分子複合材料への応用について検討を進めてきた。本発表ではさらに、当研究室が進めているその他の高分子複合材料の研究についても併せて紹介する。


「炭素–ヘテロ原子二重結合のラジカル重合に基づく新規高分子合成」

                 名古屋大学 大学院 工学研究科 有機・高分子化学専攻   渡邉 大展 氏

 
 ラジカル重合はプロセスが簡便であり、学術的・工業的に非常に重要な高分子合成法であるが、C=C二重結合を有するビニルモノマー以外の重合例は限られる。本研究では、炭素–ヘテロ原子二重結合の直接ラジカル重合系を開発することで、主鎖にヘテロ原子を有するさまざまなポリマーを合成可能であることを見出した。得られたポリマーは分解性等の特徴的な性質を示したため併せて発表する。


「岐阜大学 屋代・内藤研究室の研究紹介」

                 岐阜大学 工学部 機械工学科 機械コース 内藤 圭史 氏

 
 当研究室は教授・屋代如月,准教授・内藤圭史の2名から成る.屋代教授は分子動力学法および第一原理計算によるシミュレーション研究,内藤は主に高分子材料および高分子系複合材料の力学物性に関する実験研究を行っている.講演当日は内藤の研究テーマ(物性評価・予測,加工・プロセス開発,複合材料・機能化)のうち,ウニ状炭素粒子充填樹脂や周期的に多孔層を有する炭素膜などの最近の研究開発に関し,その概要を御紹介する.


「アイカ工業の技術紹介」

                 アイカ工業株式会社 開発企画室 知的財産グループ グループ長 松本 正幸

 
 アイカ工業は祖業である接着剤で培った樹脂合成技術を軸にして、化成品事業および建装建材事業で様々な製品展開を行っている。特徴ある製品である塗り壁材、メラミン化粧板、有機微粒子および高機能フィルム等について紹介する。
   

14:45~15:00   コーヒーブレイク
        

第2講演
15:00~16:00     「ゴムー金属接着試料のXAFSイメージング」           

関西学院大学 理学部 化学科 松井 公佑 氏
 

 ゴムタイヤには構造材として、真鍮(銅−亜鉛合金)めっきスチールコードが用いられており、ゴムと強固に接着されている。本研究では、その接着や老化に寄与する反応を硬X線による非侵襲の3D-XAFSイメージングにより捉え、試料中の銅化学種の可視化を行った。また、3D可視化データに対する機械学習解析を検討し、接着力を低下させる化学反応パターンを明らかにした。
 

第3講演 
16:05~17:05「オレフィン系動的架橋熱可塑性エラストマーの構造制御と力学物性」

                                             公益財団法人 名古屋産業科学研究所 福森 健三 氏
 

ポリプロピレン(PP)連続相と架橋エチレン-プロピレン-ジエン共重合体ゴム(EPDM)分散相から成るPP/EPDM系動的架橋熱可塑性エラストマーの力学物性向上を狙いとし、系の相分離構造制御と多層カーボンナノチューブ(MWCNT:補強剤)の分散制御を検討した。各種解析手法の応用により、系の力学物性向上の達成にて、架橋EPDM分散相の微細化および選択的補強が有効な構造制御因子であることを明らかにした。


 

17:05~   名刺交換会

 

講演資料(準備中)   

参加費

            粘着研究会会員        無料
            日本接着学会若手の会*  無料          
            日本接着学会会員      15,000円
            一般            20,000円
            学生            無料


*本学会にて若手の会のお手伝い頂いている日本接着学会会員の方々にはホームページ『若手の会参加(無料)』より申し込み下さい。

 

申し込み方法

WEB参加

会場参加
若手の会参加(無料)
名刺交換会
請求先が必要でない方は請求先欄の「連絡先と請求先は同じ住所とする」のボタンをクリックすると、請求書送付先情報欄は消去できます。
上記リンクによる申し込みにご不明な点等ございましたら、ご自身のお名前、所属、ご住所、ご連絡先(電話並びにe-mailアドレス)を明記の上、下記問い合わせ先までメールにてご連絡下さい。

問い合わせ先

東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
E-mail:psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp <psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp>
注意点:本例会で使用される配信動画は著作物であり、録音・録画を禁止いたします。

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