粘着研究会
粘着研究会 第204回(1月度)例会
- 日時
- 2026年1月23日(金) 13時30分~17時00分
- 会場
- 東京大学弥生キャンパス(中島薫一郎記念ホール)およびweb(Zoom)
粘着研究会 第204回例会
謹啓 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素、
会場とウェブのハイブリッド開催となりますが,例会終了後には名刺交換会も予定しておりますので,是非会場でのご参加をお待ちしております。
月 日 :2026年1月23日(金)
会 場 :東京大学弥生キャンパス(中島薫一郎記念ホール)およびweb(Zoom)
時 間 :13時30分~17時00分
講師およびテーマ
第1講演
13:30~14:30
「分解性・安全性・強靭性を併せ持つエポキシ樹脂の開発」
山形大学 大学院理工学研究科 化学・バイオ工学専攻 落合文吾 氏
エポキシ樹脂は、強靭な一方刺激分解性を持たないためにマイクロプラスチック問題やリサイクルの障害となりやすい。ここに分解性を付与しながら、エポキシ特有の強さは持たせる設計として、エポキシ基にエステルが隣接したグリシド酸エステルに基づくエポキシ樹脂を紹介する。アミン硬化系は速やかに進行し、分解性を調整可能かつ接着性に優れる硬化物を与える。酸無水物硬化系では、通常の使用条件下で安定ながら、堆肥中ないしは塩基性で分解する強靭な樹脂が得られる。
第2講演
14:40~15:40
「ブロック共重合体/タッキファイヤー系粘着剤のナノ構造解析:塗工プロセス条件が構造歪みに与える影響」
ニチバン株式会社 安城工場 生産技術開発課 土井隆広 氏
粘着テープの製造では塗工プロセスを経る。塗工方法は、一般的に原材料を有機溶剤に溶解し溶液として塗工する溶液法、また熱混練し溶融状態として塗工するホットメルト法がある。塗工プロセス中の熱履歴やせん断応力によってナノ構造に生じる構造歪みについて小角X散乱法にて詳細に解析した。加えて、タッキファイヤーの種類、添加量が構造歪みの程度に及ぼす影響、塗工直後から経時後の歪み構造緩和挙動についても報告する。
15:40~16:00 コーヒーブレイク
第3講演
16:00~17:00
「剥離・タックにおける粘着剤の動力学特性:タッキファイヤー依存性について:産学協同研究報告(第7期2G)」
早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 山崎義弘 氏
粘着テープ剥離時に生じる糸引き構造の形成は、剥離操作に対する粘着剤の典型的な応答である。従って、糸引き構造の形成過程を理解することは、剥離強度に寄与する要因の特定において重要である。これまで、粘着研究会産学協同研究第7期第2グループでは、糸引き構造の特徴を抽出するため、剥離速度、剥離角度、基材厚、粘着剤厚、ゲル分率、タッキファイヤの有無といった各種の条件で生じた糸引き構造を観察し、構造と剥離条件との関連性を調べてきた。本報告では、テープ剥離およびプローブタック試験における糸引き挙動に着目し、(1)力学特性に対するタッキファイヤの影響、(2)タッキファイヤ添加に伴う剥離先端での糸引き挙動の変化について、これまでに得られた結果の報告を行う。
17:05~ 名刺交換会
参加費
一般 20,000円
学生 無料
申し込み方法
会場参加
名刺交換会
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上記リンクによる申し込みにご不明な点等ございましたら、ご自身のお名前、所属、ご住所、ご連絡先(電話並びにe-mailアドレス)を明記の上、下記問い合わせ先までメールにてご連絡下さい。
問い合わせ先
東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 生物素材科学研究室内
日本接着学会粘着研究会
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
E-mail:psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp <psa@adhesion-psa.sakura.ne.jp>
注意点:本例会で使用される配信動画は著作物であり、録音・録画を禁止いたします。